名門ACミランの衰退

   

名門の崩壊

イタリアのセリエAの名門、ACミランが大ピンチだ。

かつては、世界一のビッククラブだった。去年もチャンピオンズリーグで決勝トーナメント進出をしているが、今季のメンバーはガラリと変わってしまった。

チームが財政難に陥っているため、主力の選手達を他のチームに放出してしまったからだ。

ACミランは、2011年度で約68億円もの赤字を計上した。

UEFAの目指すファイナンシャル・フェアプレーに適応するためには、どうしても避けては通れない道だったのかもしれない。

選手の放出と退団

エースのイブラヒモビッチ、ディフェンスの要のチアゴ・シウバを約66億円で、パリ・サンジェルマンに放出した。

このチームの顔と言ってもいい二人のビックスターを失ったのはかなりの痛手だ。

また今までこのチームを支えてくれていたベテランの退団にも着手した。

元イタリア代表のMFガットォーゾ、同じく元代表のネスタ、そしてFWのインザーギの引退。

去年には、チームの顔だったピルロも、ライバルユベントスに移籍してしまった。

ここ数年で、かなりの戦力ダウンだ。

スター選手の怪我

それでもACミランには、スター選手も数多く存在する。

しかし、不運な事に、残りのアレシャンドレ・パトとロビーニョという、ブラジルのスター二人が、相次いで故障し、現在はゲームに出れない状況だ。

不運は繋がるものだと改めて思い知らされたのではないだろうか。

これだけのスター選手離れで、人気チームも今では、スタジアムに足を運ぶ人が減っていて、負の連鎖が起こっている。

チームが例年通りの結果が出ていれば、こんな事は起こらなかったのだろう。

リーグ開幕からの成績

しかし、ここまで5戦して2勝3敗の10位。

しかも、ホームで2敗とファンは爆発寸前かもしれない。

負けた相手が、インテルやユベントスなどの上位が予想されるチームならまだ、救いはあるが、中堅どころ相手にホームでの敗戦は考えられない。

またチャンピオンズリーグでも、ベルギーのアンデルレヒト相手にホームで0-0のドローと、かつてのACミランでは、考え難いことがおきている。これでは、決勝トーナメント進出もかなり苦戦する事が予想される。

主力二人が、怪我から復帰してからどこまで立て直せるかが鍵になりそうだ。

このまま低迷すると、若手の有望株のボアテングなども、移籍などしてさらなるチーム状態悪化を招きかねないと状況だ。

名門ACミランの復活に期待したい。金澤敏明

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